仕事帰りの電車の中で読めるをコンセプトにした、宵のつれづれシリーズ。今回は第52回目。扉の向こうのごちそうです。
最近、仕事忙しくてブログ書く気分になれていませんでした。1月末くらいになったら落ち着くはず。その間はちょっと更新にムラあるかも。まあそんときは過去記事読んどいてくださいヨロシクネ~
扉の向こうのごちそう
暗示される機能の「強奪」の話ま~~~だしています。長いよ話が。ごめん。そして前回は、音信不通だったILIから連絡が来てかき乱されるIEEの話でした。いやそんな話ではないんだけど。いやそんな話です。
前回までの例、ILIによる力の「強奪」(暗示される機能×外向感覚)。ILIに関わろうとする人は皆、知らず知らずのうちに力を無限に吸い取られるのでした。
実際IEEは、一度その「強奪」に疲れ果て、関係を終わらせようとしました。ですが、なぜかふたたび“自分から”「強奪」されに向かってしまいました。
そこに幻想関係を惑わす幻想があります。
ILIは、ぜいたくな快楽主義者としての自己イメージを作り上げることがあります(ILIの規範の機能×内向感覚)。持ち物やファッションにこだわっていて、趣味のいい音楽や映画を聴いていて、ちょっと官能的(?)で、あとめっちゃグルメで、よく美味しいもの食べてて~みたいな。
これから銀座で牡蠣を死ぬほど食べようかなと思ってるんですけど――
これはILI自身の理想の自己イメージであって、いわばちょっと盛った姿なんですが、IEEはその「ちょっと盛った姿」にクラッと惑わされます。IEEは負けず嫌いですが、かなり強欲でもあります。ストラティエフスカヤはこんなふうに説明しています。
(…)ギャバン(※SLI)との双対化を志向しているので、暗示される機能面で快楽主義者であるハクスリーは、すでにこれらの快楽(=ILIが見せる幻想のこと)を吸収することを期待しており、まるで炎へと向かう蛾のごとく、「自分のために用意されたテーブル」へと飛び立ち、満たされぬ欲望の炎ですぐに燃え上がります(…)
Миражные отношения: ИЛИ – ИЭЭ|Соционика от Стратиевской
だからたとえば、ILIがごちそうの存在を仄めかすと、IEEは食べたくて食べたくて仕方なくなってしまうわけです。目がハートになってしまう。
そして、幻想関係は対称な関係であることも忘れてはいけません。ILIがIEEから力を強奪しようとするとき、IEEもまた、ILIからごちそうを強奪しようとしているのだ…(※IEEの暗示される機能×内向感覚)。
前回のIEEも確かにまた、ILIの心の扉の前に戻ってきました。あんなにもういいやと思ったILIと、再び仲良くしようとしています。かわいそうに、再びIEEは、ILIの力の強奪の犠牲者としてILIに会いに……。
牡蠣食べたいな…!? でもILIはもうダルいー…でも食べたいなー…。牡蠣だけ食べてさっさと帰るかww 全部奢らせようww 本当はmi○miuのバッグも買わせたいくらいなんだけど…。
いや、無限に「ごちそう」を引きだそうとする強奪者として……かも……?
※ひよこちゃんのセリフはイメージです。