宵のつれづれ#51 牡蠣の幻想 | いざよいブログ
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宵のつれづれ#51 牡蠣の幻想

その他

仕事帰りの電車の中で読めるをコンセプトにした、宵のつれづれシリーズ。今回は第51回目。牡蠣の幻想です。

宵のつれづれ
  • よひ 【宵】名詞
    晩。また、夜に入って間(ま)もないころ。
  • つれ-づれ 【徒然】[一]名詞
    ①手持ちぶさた。退屈であること。所在なさ。
    ②しんみりしたもの寂しさ。物思いに沈むこと。
執筆のルール
  • 1記事につき1論点(ただしソシオニクスの話に絡める)。
  • ゆるく楽しく書く。
  • 毎週木曜日の、太陽が沈むころに配信。

牡蠣の幻想

前回は、負けず嫌いのIEEが、ILIの心の扉を開けるために尽力する(させられる…?)話でした。

ですが、IEEにも「もうこの人(ILI)と仲良くするのは無理だ」と我に返る瞬間は訪れます。

ILIは、心の扉に近寄ることを頑なに拒んでくるからです。誘っても全然来てくれない、かろうじて来させることに成功してもいつの間にか帰ってたりするし。連絡は既読無視されるし、なんならSNSはブロックされる。

これが、ILIによる力の「強奪」(暗示される機能×外向感覚)なのでした。ILIに関わろうとする人は皆、知らず知らずのうちに力を無限に吸い取られます。

IEE
IEE

ねえ待ってさすがにしんどいww ILIを遊びに誘ったら既読無視されてて、インスタ見たらそっちもブロックされてましたーー!! はいおわり!!

ILIは、自分の障害を打破し続けてくれることを心待ちにしているかもしれません…が、そんなハードでタフな駆け引きをする力はもはやIEEには残っていません。

だから本当ならここでもう、ILIとIEEの関係はプツンと切れておしまい!

……のはずなんですけど。

気づけば、IEEは再びILIの心の扉をこじ開けようとしています。IEEが負けず嫌いだから…というのも理由ですが、それだけではありません。

数日間または数週間経ち、ようやくIEEがちょうどILIへの熱を冷まし始めた頃、その理由は明らかになるでしょう…。

♪ポロン

IEEのスマホに、まさかのずっと音信不通だったILIからLINEが届きます。

ILI
ILI

これから銀座で牡蠣を死ぬほど食べようかなと思ってるんですけど、よかったら来ませんか?

IEE
IEE

いやもうアンタとは無理だから!? フツーにバイトあるし断りますが…。

IEE
IEE

行きたかったけどこれからバイトなのー!!まじごめーん!!!

ILI
ILI

いえいえ。またよろしくですー。

IEEはもうだいぶ冷めてますから、突然の誘いになんかなびきません。どうでもいい。どうでもいい。

どうでも……。

IEE
IEE

牡蠣……?

IEE
IEE

牡蠣を死ぬほど……?

IEE
IEE

銀座で牡蠣を死ぬほど……?

IEE
IEE

ねえ、○日の夜とか空いてたりするー!?

IEE
IEE

・・・。

IEE
IEE

それは無視なんかーーーい!!!

こうしてまたILIに突撃して、クタクタになって、ムカついてきて……。これは完っっ全に縁が切れるまで続くでしょう。

※ひよこちゃんのセリフはイメージです。

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