仕事帰りの電車の中で読めるをコンセプトにした、宵のつれづれシリーズ。今回は第50回目。もう50回目。負けず嫌い・IEEです。
負けず嫌い・IEE
前回、ILIが心の扉を閉ざしてその扉の前に障害物を積み上げる理由について話をしました。
ILIはあえて「手に入りにくい存在」になり、それによって「ILIを手に入れたい」とか極端には「ILIを屈服させたい」という欲望を煽ろうとするタイプです。
双対関係・SEEがこういうILIの態度を見て腕を鳴らしている一方で、それ以外のタイプは頭を抱えます。
というのも、これはILIの暗示される機能による外向感覚的なサポートの「強奪」でもあるから…といえばわかりやすいでしょうかね?(#44をご参照あれ)
そして、#46や#47で触れたように、特にこのサポートの強奪に振り回されることになるのが幻想関係ってワケです。
ILIの幻想関係・IEEは、ILIの(外向感覚的な)力のサポートの「強奪」を、規範の機能×外向感覚(意志の感覚)で受け取ります。
規範の機能は人目を気にしやすい機能。IEEは「負けること/弱いことは恥ずかしい」という気持ちが強いタイプだったりします。
自分の頑張りが足らないせいで、自分ではなく他の誰かがILIの心の扉をこじ開けてしまうとしたら…。
自分の踏ん張りがきかないせいで、「ILIと仲良くなる」という自分の可能性(=ありえた未来)が1つ失われてしまうとしたら…。
私が開けなかったら、他の人がILIの心の扉を開けてしまうかも!?!? えー!! やだやだやだやだ!!!
ILIの心の扉を開けられないと認めることは、自分の「負け」を宣言することのようで気が引けます。少なくとも人にはあまり見せたくないし、見せないようにします。
…だからそれが「強奪」だとわかっていても、はじめは拒絶することができず、自分の「力」を提供し続けてしまいます…。
そうしてIEEは、ILIが心の扉の前に積み上げる障害物を除去することにあくる日もあくる日も力を注ぎ、そして疲弊し、そのわりにはなんも成果を得られないことにめっちゃムカついてきます。
はいはい私の負け負け!!しばらく粘ったけど無理!!しんどいです!!てか向き合おうとし続けた自分健気すぎない?!普通に被害者!!今後私みたいな被害者が現れませんよーに!!
そしてついにILIを屈服させるのを諦め…ようとするのですが…。
やっぱりもうちょっと粘ったほうがいいかも…?
IEEはやっぱり、負けず嫌い。
……とはいえ「負けるのが恥ずかしい」って気持ちだけで、そこまで粘れるものだろうか?…と思った貴方。お目が高い!(?) 次回続きます。
※ひよこちゃんのセリフはイメージです。