仕事帰りの電車の中で読めるをコンセプトにした、宵のつれづれシリーズ。今回は第49回目、障害物を積み上げる理由です。
月曜日、祝日多くてアレなんで木曜日にすることにしました。もう太陽沈みきってますけどもご容赦。
障害物を積み上げる理由
前回のILIの閉ざされた扉という話の続きです。
ILIは心の扉を閉ざし、さらにその扉の前に障害物を積み上げるのですが、今日はなんでそんなことをするのかについてもう少し深堀したい。
前回引用したとこ、もう1回引用しましょう。
バルザック(ILI)の心を掴む方法は彼の胃を通してであると考えるのは間違いです。バルザック(ILI)の心への道は扉を通してですが、それをこじ開けることができるのは彼の双対カエサル(SEE)の強力な意志の猛攻だけです。(…)他の人たちは最初のドアの向こう側で、次から次へと新たな障害物に遭遇することでしょう。(…)その障害物はバルザック(ILI)が積み上げるものですが、これは他人に自らを征服させないようにすると同時に、この征服を誘発してもいます。
Миражные отношения: ИЛИ – ИЭЭ|Соционика от Стратиевской
ILIは心の扉をかたく閉ざし、扉をノックしようと近寄ってきた人の前に試練を与えます。その理由は、下線を引いたところからわかります。障害物を積み上げる理由は2つ。自らを征服させないようにするためと、征服を誘発するためです。
1つ目の「自らを征服させないようにするため」は簡単で、ILIが自分の身を守るためです。
ILIにとって、暗示される機能×外向感覚(意志の感覚)は、もっとも弱い部分。相手の「意志」に気づかず、気づいたら相手の思うがままになっているということがあるかもしれません。だから、簡単に自分を明け渡さないよう、初めから簡単に人が近寄れないようにする必要があります。
そして2つ目の「征服を誘発するため」。手に入りにくいものには、価値が出ます。フランスにしか売ってないチョコレート。世界に数枚しかないポケモンカード。マグロ1頭につき数gしかとれないとかなんとかのどっかしらの部位。ごめんなさいあんまり飯に詳しくない…。
そして、手に入りにくいものほど欲しくなってしまうもの。これは前回も少し触れたとおり。障害があればあるほど燃え上がるってやつです。
会えない日が長ければ長いほど…あなたへの思いが強まっていくの…。
つまりILIは、自らを手に入りにくい存在にすることで、自分自身の価値をつりあげることができるってワケ。なんというかすごい犠牲者ムーブ。次回は、そんな希少価値に目がくらんだ人を登場させる予定です。