仕事帰りの電車の中で読めるをコンセプトにした、宵のつれづれシリーズ。今回は第47回目、ギャップ萌え講座です。
ギャップ萌え講座
暗示される機能は弱っちいだけじゃなく、無際限に助けを強奪する機能でもあるという話をしてきました。
前回は、暗示される機能強奪が平和的に行われなかったエピソードをちょっとだけ紹介しました。
このエピソードは、LSIからの感情的なサポートの要求に応えるために、幻想関係のLIEがちょっと無理してオモロい話をして盛り上げた…という、フィクションを混ぜた実話。
LSIは、幻想・LIEのオモロい話を気に入って、何度も何度もオモロい話を求めるようになりました。
なんか面白い話してよ。前と同じような内容でいいから。
ですが、LIEのオモロい話は、LIEのちょっとした無理の上に成り立つもの。決して無尽蔵に湧き出てくる類のものではありません。LIEは次第にイライラしてきて、オモロい話の(特に倫理的な)質を維持できなくなります。
いやーさすが御曹司!! どおりで下々の我々の話が通じてないわけだ!
ジョークっぽく言っているけど、目は全く笑っていない。「からかい」としてもなんか笑いづらいガチっぽい嫌味をぶちまけます。
※ひよこちゃんのセリフはイメージです。
まぁつまり、LIEから感情的なサポートを強奪し続けようとした結果、LSIは期待していたオモロい話しの代わりに、LIEからの「ジョーク風攻撃」を思いっきり喰らうはめになったのです。LIEからの感情的サポートがもらえることを信じきって無防備になっていたLSIにとって、これはかなりのショックです。
さてさて話がやっと本筋に戻っていけそうです。
#43で、暗示される機能は弱っちくてかわいいギャップに繋がる…という話をしました。ですが、そのギャップを自ら狙いに行くのはやめとけよ!という話をしていました。
それは、暗示される機能は強奪する機能でもあるから。自ら暗示される機能の弱さをアピールしてギャップを狙おうとするのは、積極的に強奪しようとするのと同じです。シンプルに言って、強奪してくる人のことを「かわいい」とは思いません。かわいいと思っているのは自分だけであるということを覚えておきましょう…。
さらに↑の例のように思いがけず反撃をくらうことだってあります。暗示される機能はやっぱり自分にとってもっともヤワな部分。そのもっともヤワな部分を攻撃される機会を作ってはいけません…。
百歩譲って、もしあなたがやっぱり自らの弱さをギャップとして押し出したい、願わくは好きな後輩に、
なんつぅか……先輩もそういう顔するんですね……//
と言わせたい……そして顔を赤らめさせたい……という妄想を断念できないなら。
あなたが頑張るべきことは、ギャップをチラ見せしようと企むことではなく、むしろ、”そういう顔”を見せなさそうなくらい立派な人として振舞い続けることDAYO。
あなたが立派であればあるほど、あなたの弱っちさの希少価値は高まります。どうせ見せまいと思って頑張ったってもれでてしまうのが人の弱さです。追加で弱さを見せようとすれば、それは見せすぎ。
楽してギャップを手に入れられることはありません。楽して「先輩のそういう顔…初めて見ました…//」とドキドキしてもらえることもありません。立派に生きましょう。
以上。今回のテーマは、ギャップ萌え講座でした!