仕事帰りの電車の中で読めるをコンセプトにした、宵のつれづれシリーズ。今回は第30回目、SLIは怒りに呑まれないです。
SLIは怒りに呑まれない
前回は、消えるSLIという記事を書きました。
この記事の最後で、SLIが自分の場所をいつでも複数持つようにする…という話をしました。それはSLIが不快な空間に閉じ込められないためです。
そしてどのタイプもそうですが、主導する機能を優先するとき、脆弱な機能は軽んじられます。
脆弱な機能は、そのタイプの持ついちばん頑固な弱点という感じ。自分にとって一番重要である、主導する機能に真っ向から対立するため、どうしても軽んじやすくなる機能です。
SLIの脆弱な機能は、感情表現の倫理とも言われる外向倫理です。外向倫理は、人の感情がどれだけ興奮/抑制しているのか?という判断に関わっています。
そして前々回#28で、SLI夫が軽んじたのは、まさにEII妻の感情の昂りでした。
あなたもそうやって私を1人にするんだね…!!
興奮したEII妻。夫を不満げな目で見つめ、キンキン声で非難しているような場面でしょうか。少なくとも、人によっては真っ先に「EII妻が怒っている」と慌ててしまうくらいには、目や声色によって怒りの感情が表現されている場面であることは確かでしょう。
…が、脆弱な機能に外向倫理を持つSLIというタイプは、さっきも言ったように、感情の昂りを軽んじがちです。
だから、感情的にヒートアップして自分に怒りを向けてくる人を前にしたとて。「ウワァ…!怒らせちゃったどうしよう!」とか考える(外向倫理)よりも、むしろ「なんなんだこの不快を拡げてくるヤツは…」と冷ややかな目を向けるほうが先でしょう(内向感覚)。
そしてSLI夫は、怒りの感情に呑まれないようにも気を付けるでしょう。EII妻の感情が昂れば昂るほど、逆にスンッ…と落ち着きます。そしてぶっきらぼーに、EII妻を追い払うのでした。
もーしつこいなぁ。寄るだけだし、すぐ帰るって。
EII妻は不満に思いますけど、まぁでもなんやかんや仲良いのが活性化関係なのでご安心を(?)。
今日はこのへんで。主導する機能と脆弱な機能の関係、なんとなく伝えられたかしら…。次回はEIIサイドも書きたいナ。
※ひよこちゃんのセリフはイメージです。