仕事帰りの電車の中で読めるをコンセプトにした、宵のつれづれシリーズ。今回は第29回目、消えるSLIです。
消えるSLI
前回は、SLIとEIIの結婚生活という記事を書きました。
この話では、どこかへ消えてしまうSLIの夫と、それに不満を覚えるEIIの妻の関係を描きました。
ちょっとでかけてくる。
フラッとどこかへでかけ、時にはEII妻の話をさえぎるように消えてしまう。こうしたどこかへ消えてしまうというのは、ストラティエフスカヤに倣えば、SLIの本質的な特徴といえます。
それはソシオニクスの言葉で言えば、SLIの主導する機能の内向感覚に関わるからです。
主導する機能は、その人にとってのいちばん大事な価値観・使命感に該当します。
内向感覚は、からだの感覚のことで、不快(気分の悪さ、汚さ、危険、醜さetc)に気づいて遠ざけたり、快(気分良さ、清潔、安全、美しさetc)を増やしたりします。
#2で説明したSEIが、身の回りに「快」を増やすタイプなら、SLIは、身の回りの「不快」を取り除くタイプといえますね*1。
「不快がないこと」は、SLIにとって一番大事なことです。それは自分の不快もそうだし他人の不快もそうです。空腹で不快そうにしている人がいれば、ご飯を食べるかと誘います。暑そうにしている人がいれば、エアコンをつけるか聞くでしょう。
アイスあるけど、食べる?
そしてそんなSLIは、家、職場、友達の家、…など、自分の居場所を1つに絞らないようにします。だってもし自分の居場所が家にしかなければ、家の中が不快なとき、不快から遠ざかることができなくなるから。スッと消えることができなくなるからです。
続きます!
*1 情報要素の符号(+-)の違いによります。SEIの内向感覚(+Si)は、「吸収」とか「受容」の感覚。好きなもので自分の周りを埋め尽くすカンジです。対して、SLI(-SI)は「疎外」とか「排除」の感覚なので、本文のようになります。こんなふうに符号が違うと、同じ要素でもだいぶ印象かわります!
※ひよこちゃんのセリフはイメージです。