仕事帰りの電車の中で読めるをコンセプトにした、宵のつれづれシリーズ第14回目。今日は、善いファンの基準というタイトルでお送りします。
善いファンの基準
前回、IEEとパートナーの関係は、アイドルとファンの関係みたいだなって話をしました。IEEはキラキラのアイドル。人々はIEEの神対応に感激してファンとなり、自主的に「善いファン」であろうと努め始める…みたいなやつね。
今日はそのあたりの話を、ソシオニクスの理論に結び付けながら説明したい。
これまでの記事で扱ってきたように、IEEは(SEEもそう)、「太陽と衛星」や「アイドルとファン」に喩えられるような、関係の枠組みを作って、その枠組みにうま~く人を引き込みます。
これには、ソシオニクスで言うと、(SEEと)IEEの創造する機能の内向倫理が関係します。
創造する機能は、自分の目的を達成するための手段を意味します。人や状況をうま~く操る、そのタイプならではの、人を魅了するチャームポイントです。
また内向倫理は、関係の倫理などとも言われます。いい関係を築いたり維持したりできるかは、この要素に関わっています。
創造する機能×内向倫理の(SEEと)IEEは、上手に関係を構築したり維持したりすることで、目的を達成していく人たちです。
だから、IEEが「この相手と仲良くなりたい」と思ったときは、相手がファンの役割を快く受け入れてもらえるようにします。あるいは、ファンの相手が、アイドルとファンの関係を逸脱しないようにも気を付けます。たとえば、ファンの領分を超え、プロデューサー気取りで自分をコントロールしようとし始めるようなことがあっては困ります。
そうならないよう、IEEは、自分の中の善いファンの基準をあれやこれやの方法で示し、相手がその基準を守れるようにするでしょう(※IEEの「宣言型」という特徴に基づく)。
競争心を掻き立ててみたり…
Aさんっていう素晴らしい人がいるんだけど、私あの人大好きで! いつも会いに来てくれるし、お金もたくさん使ってくれるし、私がミスしても許してくれるし…、ほんとにいい人!!!
物申してみたり…
Aさんを全人類見習ったほうがいい。口では「好き」と言いながら、会いに来ない、お金も使わない、でもプライベートは詮索する、そんな人が多すぎ。本当に私のことを好きなら――
様々なアプローチを用いて教育を行い、お相手が自らのぶしつけな行動を振り返って「善いファン」としての振る舞いを身につけられるよう働きかけます。このようにしてIEEは、自分の作り出したアイドルとファンの関係を維持し続けるんです。
※ひよこちゃんのセリフはイメージです。