仕事帰りの電車の中で読めるをコンセプトにした、宵のつれづれシリーズ第9回目。今日は、太陽・SEEは夜を知らないというタイトルでお送りします。
太陽・SEEは夜を知らない
前回、SEEという太陽の話をしました。そして、太陽も太陽に恋焦がれることはあるよね、みたいな話をしました。でも太陽と太陽はうまくいかないだろうなみたいな話をしました。
で、今回は、太陽は結局どんな人がいいのという話です。
いつもストラティエフスカヤの引用していますが、今日はソシオニクス創始者のアウシュラ(Aušra Augustinavičiūtė)の文章を引用します。以下はルタというとあるSEEの学生が、憧れの騎士(ナイト)様について語る一節です。
彼は美しく物憂げであるに違いありません!(…)。目は大きくて悲しげ。無口で、お世辞を言いません。そしてそれによって、自分のものにできないような印象が作られているのです。彼は、私が思うに、気にする価値もないような何十もの問題に苦しんでいます。私は彼の悲しみ、真面目さに惹かれるし、元気を出させて、気分をあげさせて、喜ばせようとします。だからもしパーティーにそのような男性がいたら、私は退屈しないし、元気を取り戻して、大げさに陽気になって、彼を元気づけようとするし、笑わないのなら、少なくともほほえませようとします。
Aušra Augustinavičiūtė “The Dual Nature of Man”
大真面目に日本語訳すると、こんな感じ。苦悩する物憂げな美青年。Aushra曰く、ヘルマンヘッセの『荒野のおおかみ』の主人公を彷彿とさせるらしいですが、そういう人にどうやら憧れるようで。
う~ん…どうしても翻訳するとお堅い雰囲気になってしまいますが、SEEのタイプの知人らを思い浮かべると…、実際には学生・ルタはこんなテンションで喋っていたんじゃないかと思わなくもありません。
ナイト様はゼッタイに物憂げな美青年系だから! 悲しそうな目してる。ずっと引きこもってるから肌も白くて細い。で、無口。お世辞とか言わない。あとなんかいっつも悩んでる。私的には「え?それ気にする必要あるんだ」みたいなことをずっと。最終的に「食事とか無駄じゃないですか…」とか言い出す。おもしろすぎる。で私はそれを聞いて、ナイト様をその暗い部屋から引きずり出して、美味しい店や楽しいことに連れ回してあげたくなる。
※ひよこちゃんのセリフは管理人の妄想です。
まあそれはどうでもいいんですが、とにかく、SEEが太陽にたとえられるほど明るくて温かい人であるからこそ、真逆の、悪く言えば「暗さ」「冷たさ」のような要素すらも魅力的に映るわけですよね。
自分が持っていないものは、なかなか手に入らないもの。なかなか手に入らないものには、価値を感じるものです。太陽は、夜を知らない。だからこそ太陽は、暗くて冷たい夜に惹かれてしまうのかもしれないですね。