仕事帰りの電車の中で読めるような軽くて短い記事を書く、宵のつれづれシリーズ第3回目。今回は、ESEの全世界へのごちそうというテーマでお届けします。
ESEの世界中へのごちそう
前回紹介した、ソシオニクス専門家のストラティエフスカヤ(Стратиевская Вера Израйлевна)の引用を、今回も擦ります。もう2回くらいは擦れる気がする。話したいことがありすぎます。
以下は、例のストラティエフスカヤの引用です。SEIが内向感覚(からだの感覚)に重きを置きすぎることに対し、LIIが、双対ESEという理想像と比較して、ちょっとうんざりするシーン。
もし ESEが 1 時間で「世界中へのごちそう」を用意できるなら(食材と清潔な食器をなんとか持ってこられるとして)、SEI は 5 時間かけて 1 つのケーキをつくるのに没頭するだろう(それからこのケーキを切ることすら惜しがるだろう)。
Активационные диады 1-й квадры: СЭИ – ЛИИ | Соционика от Стратиевской ※拙訳
この引用、SEIが5時間かけて(恐らくちまっとした)ケーキを作るのも面白かわいかったんですが、ESEが1時間で「世界中へのごちそう」をつくるという話も、だいぶ面白い。なぜかって…、なんか想像できてしまうから…(※世界の総人口は80億人で、国は196か国あるぞい!)。
そして前回のSEIと対比させるなら、ESEは、SEIほど食事にこだわりすぎないんだな、ということもわかります。内向感覚を何よりも優先するSEIにとって、食事の悦びはそれ自体が目的でしたが、ESEにとっては、食事の悦びはあくまでも目的を達成する手段にすぎない。
それは、モデルA的には、ESEの内向感覚が創造する機能の位置にあることが関係します。
創造する機能は、自分の目的を達成するための手段として使われます(目的達成のため、人や物事を巧みに操ろうとする一面もある)。
引用のESEの「全世界へのごちそう」も、手段にすぎないということです。ESEは、何らかの別の目的があって、ごちそうをふるまいます。言い換えれば、ESEは、ごちそうをふるまうことで、目的のホニャホニャホニャを達成しようとしているということです。
ホニャホニャホニャの話はまた機会を改めることとしますが、ESEの「目的のホニャホニャホニャ」を軽んじて、ESEに気安く「世界中へのごちそうを作ってよぉ~(前タダでやってたんでしょぉ~?)」なんて頼もうもんなら…。
材料費とそれ相応の給料を支払ってくれるならやりますが?
スンッ…とした顔のESEとの給料交渉が始まるかもしれません。そしてESEに対し、相場よりもはるかに高い給料を支払うはめになるかもしれません。自分の目的に関係ないなら、そりゃタダではやりませんよ。