前回、アルファ・クアドラとデルタ・クアドラに共通する特徴8つを紹介しました。今回は、ベータ・クアドラとガンマ・クアドラが持つ特徴を、これまた8つ紹介していきます。
前回:
ベータとガンマは「決断型クアドラ」
前回と説明が重複しますが復習もかねて。クアドラとは、ソシオニクスの16タイプを小グループに分ける方法の1つであり、似た価値観を持つ4タイプから構成されています。
クアドラには、アルファ・クアドラ、ベータ・クアドラ、ガンマ・クアドラ、デルタ・クアドラの4種類があります。
参考:
さらにこの4つのクアドラは、SiとNeを重視するクアドラと、SeとNiを重視するクアドラとにわけることができるのでした。ソシオニクス研究者のReininは、前者を「熟慮型クアドラ(judicious)」、後者を「決断型クアドラ(decisive)」としています。
前回は、SiとNeを重視する「熟慮型クアドラ」について紹介しました。今回は、SeとNiを重視する2つのクアドラ、すなわち「決断型クアドラ」を紹介します。この「決断型クアドラ」には、SLE、IEI、EIE、LSIからなるベータ・クアドラと、SEE、ILI、LIE、ESIからなるガンマ・クアドラが該当します。
ベータとガンマに共通する特徴
1. いつも戦闘モード
実際に必要なときよりも前から戦闘モードに入っていることが多く、まるで無意識のうちに今後やらなければいけなくなることに備えているかのように見えます。やることをやった後でも、しばらく戦闘モードが続きます。戦闘モードがこの「決断型クアドラ」の自然なありかたなのです。
2. 休むために動く
責任がかかった重要な仕事の前には、戦闘モードに入らなければいけません。しっかりと力を発揮できればできるほど、たくさん、深く、そして満足に休憩することができます。「仕事に行かなければ、休みたくもならない」
3. リラックスしにくい
時間のかかる大変な仕事をやり遂げたあとに、戦闘モードを解除するのは特に難しいことです(ある種「愚か」で理解できない行動で表れることが多いです)。そのため、(「試験が終わったら映画を見に行かなきゃ!」というように、特別な楽しみの計画などの)追加の要因や動機、そして他の人たちとのかかわりが、実際の仕事を忘れてリラックスするために必要になります。
4. 大きなゴールが好き
先の大規模な仕事を段階ごとに分けようとしたがらず、全体を見た時に大きな仕事をしなければいけないときにやる気になります。やるべきことが達成していないうちは、やる気は続きます。
5. はっきりと決める
決断を下すとき、つまり戦闘モードが十分なまでに高まったとき、自分のやる気がしっかりと意識されます。決断は意識して行われ、忘れることはありません。
6. 決める前より決めた後
実際に行動にうつす段階はさらによく意識されます。決断から始め、仕事のなかで最も価値のある部分は決めたことを成し遂げることであると考えて、それに多くの時間や努力を割り当てます。決断の準備段階は、実際の決断やその実行に比べるとあまり意識されず評価もしていません。
7. 働きやすさより成果
(たとえば報酬のような)結果を得るために働きたがります。熟慮型クアドラとは違って、結果のためなら快適さや安全は二の次にできます。職場は、努力が実になるかどうか(お金も含めて)という視点で評価します。
8. 結果について話す
話し方の特徴は、決断の瞬間には注意を集めさせ、実行段階について詳しく説明します。仕事について話すときは、その結果について話しています。話の間は「お金」という言葉がよく聞かれます。
まとめ
ベータ・クアドラとガンマ・クアドラという「決断型クアドラ」は、決めること自体と決めたことをやり遂げることが大事であるとわかりました。
私なんかはもう完全にこっちだなと思いました。決断自体は全然いやなこととは思いません、ただ私は決めたことが平気で覆されるのですが…。
自分のタイプがわからない人がいたらぜひ参考にしてみてください。
追記:ひどい誤字があったので訂正しました。ご指摘ありがとうございます。(2019/04/10)