仕事帰りの電車の中で読めるをコンセプトにした、宵のつれづれシリーズ第19回目。今日は、ESIのお風呂大作戦というタイトルでお送りします。
ESIのお風呂大作戦
前回・前々回と、ILE夫をお風呂に入れさせようとするESI妻について紹介しました。
実はストラティエフスカヤは、ESIがパートナーをお風呂に入れる話を、別のところでも何度か書いています。以下の引用も、そのうちの1つです。
ジャック(LIE)は森でかごいっぱいのベリーを摘んで、妻のドライザー(ESI)と一緒に家に帰りながら、こんなふうに空想します。「これから家に帰ったら、君が僕にブルーベリーのワレニキを作ってくれるか、イチゴのパイを焼いてくれるか…。」
(…)妻のドライザー(ESI)は、家に帰ったらすぐにジャックをお風呂に行かせて体を洗わせるつもりです(これは通常、かなり長い時間がかかります。シャワーを浴びている間、ジャック(LIE)は時間を忘れるからです)。ジャック(LIE)がお風呂にいる間に、妻のドライザー(ESI)は旅先から持って帰ってきたものを整理します。(ジャック(LIE)が約束したワレニキを少なくとも一時的に忘れるようにするため)事前に冷凍していたものを電子レンジで解凍して温め、(ジャック(LIE)が今すぐ調理しろと要求してこないように)きのこやベリーに水を注ぎます。ジャック(LIE)はお風呂から出るとすぐに疲れてリラックスし、要求のレベルを最小限に抑え、出されたものを食べ、その後は、寝たりテレビを見たりします。
Конфликтные отношения: СЭИ – ЛИЭ (Полная версия) | Соционика от Стратиевской
これは、キャンプから帰って、ESI妻がすぐに双対関係のLIEである夫をお風呂に入れるという話です。
前回までの衝突関係では、ESI妻はILE夫をお風呂に入れることができませんでしたが、双対関係では対照的に、ESI妻はLIE夫をお風呂に入れることができ、しかもこのお風呂大作戦が夫婦の平和をもたらしています。
ではでは、引用を解説していきます。
まずキャンプからの帰り道、LIE夫は、森で摘んだベリーでお菓子を作ってほしそうにします。きっとこんな感じかしら…?
今日採ったベリー早く食べたいなー…!! そうだ、家に帰ったらブルーベリーのワレニキ作れない? イチゴのパイでもいいんだけど! 早くしないと腐るし、やっぱ帰ったらすぐ作り始めよう!
ちなみにワレニキは、ウクライナの水餃子みたいな料理らしくて、中にフルーツやジャムをいれたりするみたいです。
ESI妻は、こう切り返すでしょう。お風呂大作戦の始まりです。
んー。先にお風呂入ったほうがいいんじゃない?
帰宅して、ESI妻に促されるがまま、LIE夫はお風呂に入ります。このLIE夫は長風呂で、ESI妻はそれを知ってて先にお風呂に入らせたのでしょう。
ESI妻は、LIE夫がお風呂でのんびりしている間に、冷凍していたおかずを温めて夕飯の準備をパッと終わらせます。そして森で摘んできたきのことベリーには水をそそいでおきます(ちょっとよくわかんなかったんですけど、洗ったってコトかな?)。
お風呂から出たLIE夫は、帰り道のやる気は見る影もなくなって、ポケ~ッとしています。そしてESI妻のご飯を出されるがまま食べ、ゴロゴロ&ムニャムニャ…。
きっとその晩は、ワレニキとパイの話は二度としなかったでしょう。LIE夫は、お風呂に入ってご飯を食べたら満足して、そんな約束をしたことすらすっかり忘れてしまったようです。
もしかしたら、めんどくさくなって忘れたことにした可能性もありそうですが…。
ワレニキとパイのこと完全に忘れてた…。でももうお腹いっぱいだし…これから作るの面倒だな…。妻も気にしてなさそうだし、もういっか。
ESI妻は、LIE夫の無茶苦茶な思い付きを、お風呂に入れることで華麗にかわしました。
もしこの思い付きをまともに受け止めていたら、疲弊しきったカラダでお菓子作りをし、お互いにイライラして喧嘩さえ勃発していたかもしれません…。でもESI妻が真っ先にお風呂に入れることによって喧嘩は回避でき、夫婦共々、キャンプの疲れを癒すことができたというわけです。
でもESI妻のことですから、完全にLIE夫の要望を無視したわけじゃなくて、パイもワレニキも近々ちゃんと作ってあげるんじゃないでしょうかね。
イチゴパイ、カスタードいれて焼きたいな。明日の朝、足りない材料買いに行こー。