前回の続きです。謙虚にしていないと叩かれる、でも自分のポテンシャルは知っておいてほしい…そんなとき私に足りないものは「イキり」でした。
前回の記事:
前回に引き続き、記事のポイントは、①なぜ謙虚さを内向S、イキりを外向Sと思ったのか、②謙虚でいるよりイキりたいとはどういうことかになるわけですが、今回はイキりに焦点をあてて考えていこうと思います。外向Sは、私自身の盲点にあたるのでうまく理解できているか自信がありませんが、説明を試みます。
外向Sはイキり?
まず、外向Sをイキりと考えた理由を説明します。外向Sは「人が現実の表面的な特徴に気づいているか」という視点をとる機能でした。
参考:
表面的な特徴、具体例をあげれば「どんな服装をしているか」「その野菜の色はどうか」などがそうでしょう。そして、そういった特徴に自分は気づいているか?Aさんは気づいているのか?あるいはBさんはどうか?と考えていく、これが外向Sの働きということです。
ところでソシオニクスでは外向Sは意志や力という別名も与えられています。表面的な特徴に気づくことと意志や力がどのように関係するのでしょうか。
別の例を考えてみます。あなたは狩猟民族です。いつもマンモスとかそういう感じの食べられそうな動物(知識が浅い)を狩ることで生きています。ある日、あなたはマンモスの巨大な足跡があることに気付きます。この、足跡という表面的な特徴に気付く機能が外向Sです。
⑤盲点に外向Sを持つINFJの私なら、「今日の夕飯は常備菜2品とあとマンモスステーキ作りたいな~~明日はマンモスステーキ丼にすればいいし…冷凍すればしばらく食べ物には困らないな…」と先2週間の献立を考えたり、「マンモス 捕まえ方」でググって出てきたネットのコラム記事を読み漁ったりするのに夢中になって、目の前にある巨大な足跡にはそもそも気づかないことでしょう。
一方で、あなたが強い外向Sを持つESPなら、すぐさま足跡に気付き、こう考えます――「他の奴らは気づいているのか?」他の奴らが気づいていなくて、あなただけがこの足跡に気付いているとすれば?どうする?危険?やめといたほうがいい?……いや、“いくしかねぇ”。マンモスに勝負を挑むしかないのです、だって、行けるのは自分しかいないのですから。これはまさに意志であり力の発揮と言えるでしょう。
このようにして、「表面的な特徴に気付く」という視点をとる外向Sは、意志や力の行使と関わります。外向Sは、”いくしかねぇ”です。勝負を挑みに行くんです。”いくしかねぇ”って……イキりですよね。外向S=イキりと考えた理由がわかってもらえたでしょうか。
謙虚にするしかなかった
不快を避けて快を求める、そのために謙虚にする内向Sと、不快に打ち勝ち快を獲得する、そのためにイキる外向S。いずれも快/不快への態度という点で共通しています。そして私は、この内向Sと外向Sは、ある程度代用・交換が可能であると考えています。
例えば、内向Sが強いISJなら、1人でマンモスを対処するという危険・不快な出来事は避けるかもしれません。「マンモス?別にいいや」と言いきることでしょう。しかし、それは、自分が手近のどんぐりで十分満足できることを経験的に知っているからなのです。彼らにはどんぐりがある分、マンモスに勝負を挑みにいく必要がないのです。外向Sの代わりになるだけの強い内向Sを持っているということです。
すると、外向Sも内向Sも弱いタイプ、つまりNの人々はどうなると思いますか?
私INFJの例でいきます。INFJは、③仮面に内向Sを、⑤盲点に外向Sを持ちます。これは、「不快に打ち勝つという発想がない(盲点)から、不快を避けていくしかない(仮面)」という事態を意味します。マンモスを狩りに行くという発想がない(盲点)から、家のそばで見つけたどんぐりで飢えをしのがざるを得ない(仮面)状態です。ISJと違うのは、そのどんぐりで量的にも質的にも満足できるかどうかが怪しいところでしょう。
さらに今回のテーマに近づけて言えばこうなります。イキるという発想がないから、謙虚にするしかない。謙虚にすることは、前回の記事の通り、私にとっては不服なことでした。謙遜なんてまったくもって不本意なことなのですが、そうでもしなければ不快を、母親からの怒号を、友人との喧嘩を、回避することができなかったのです。謙遜もまぁ下手なんですよね、でもやらなきゃ生きていかれないと思っていました。
イキりたい!!
先に、内向Sと外向Sはある程度代用・交換が可能と言いました。このことはかなり希望を与えることだと思いました。内向Sが嫌なら外向Sを使えばいいじゃない。謙虚にしたくないならイキればいいじゃない。どんぐりがないならマンモス狩りにいけばいいじゃない。パンがないならケーキを食べればいいじゃない。
だから今私はとにかく「イキりたい」と思って生きています。具体的にどうしたらイキれるのか正直さっぱりわかりませんし、盲点だからある意味仕方ないでしょうが、自発的に行動することとか、あとは多少強そうに振舞うことを心がけているかなとは思います。見た目も意識的に変えていますね。ゆるふわパーマにゆるふわワンピースではイキれないからです。一体何の話なんでしょう。
まとめ
今回も図を用意してみました。
⑤盲点の外向Sを学ぶことによって、③仮面の内向Sに縛られる必要がなくなり、かつ⑦抑圧された外向Nを昇華することもできるのです。
そして何度でも言いますが、この⑤盲点の機能の成長を助けてくれるのが、双対関係のパートナーなのですね。
あんまりうまくまとめられなかった気がしますが、この辺で終わります。